私はまずチョコケーキの値段を問いただします。
「そのチョコケーキの値段を教えてください」
『え? 200円くらいだけど?』
200円という情報を得た聡明な私は、懐かしき学生時代を思い出しながら暗算を開始します。
ポテトチップスはスーパーで買えば約80円。
つまりポテチの時価を考えると
チョコケーキ1個(200円) = ポテチ2個(80円×2)+40円
という真実を導き出せる訳です。
ここで更に質問を重ねます。
「ポテトチップスを選択した場合、いくつ貰えるのか?」
『いや、普通に1個だけど?』
この言質を入手した時点で、選択肢はチョコケーキ一択になります。
だって200円と80円、どちらが欲しいかと言われたら社会不適合者のB型以外は間違いなく200円を選択しますよね。
学生時代にちゃんと勉強していれば、こうやって合理的な思考で正解を導き出す事ができます。
「お前はやればできる子だ」と言われ続けた私は、伸びしろのある点数をたたき出していました。
つまり、約束された天才って奴です。
「ではチョコケーキを選択する」
『なんでそんな偉そうなん? ……まぁいいよ、俺はこのコイケヤのポテチ食べるから』
……お前らー!!!!!!!!!
ここで想定外の事が起こったんだが!!!!!
ポテチといえば一般的に、カルビーのポテトチップスを指す!!!!!!
だけどもコイツは、さも当然かのようにコイケヤのポテトチップスを取り出し始めたんだが!!!??????
皆さんご存知のように、ポテチといえばカルビー。
もしお母さんが「今日のオヤツはポテトチップスよ~♪」なんて言いながらコイケヤを差し出してきたらどうします?
血のつながった家族といえど、私は命を奪う行動に走らないという確信が持てません。
私ですらそうなのですから、自制が効かない国民の97%は悲惨な殺人事件へと発展するのだと確信します。
こいつはそんな品物、つまりコイケヤのポテトチップスを当たり前のように、日常的に摂取しても違和感が無いような素振りで差し出してきたんです。
つまり、こいつは少なくとも日本国民ではない、
……いや、たぶん、既に人間でもないのだろう。
カルビーは人間向けに作られたポテトチップス。
だが、コイケヤは違う。
あの明らかに不快な苦みを含み、中途半端な硬さを保持し、カルビーと裏で談合しているかと疑われても仕方がないくらい、あまりにも少なすぎる容量量。
これは人間が食べるお菓子なんかじゃない。
明らかに人間以外にターゲットを絞った食品。
そんな物を友人だったコイツは口にしようとしている。
だから私は迷うことなく、赤く光った眼球に向けて銃弾を放った。
――数時間後、三角形のエンブレムを掲げた組織に、命を狙われ続けるとも知らずに。
最近見た映画の感想コーナー その4
アベンジャーズ
警告:100点
私の人生の中でフォレストガンプの次くらいに面白かった映画だった。
なんかだいぶ前に金曜ロードショーでもやってたし有名すぎるからみんな見てるだろうけど。
ハルクが好き。変身前が一番好き。
見てない人は見ようね。